教王護国寺(東寺)のカエルとオニ

東寺へ行く葵とマッチャ
マッチャ
ねぇ、葵ちゃん、教王護国寺って行ったことある?

ある日、マッチャが突然、葵に聞きました。

ん?きょうおう…なんて?
マッチャ
教王護国寺
知らないなぁ。そんなところ京都にあるの?
マッチャ
って言うと思った。じゃあ質問変えるね。
東寺は行ったことある?
当たり前じゃん。五重の塔で有名な、東寺でしょ?

ん?

もしかして、東寺って金閣や銀閣と同じで通称なの?正式名称は、えっと、きょうおう…なんたら寺?

マッチャ
教王護国寺ね。
そう、その通り。やっぱり知らなかったか~
もう、そうやってちょっとバカにするの、やめてよ
マッチャ
あはは、ごめんごめん

東寺は、見事な五重の塔が有名で、よく京都のポストカードや、四季折々の京都の写真集などにも登場する、インパクトのある景観が特徴です。

京都駅からほど近いこともあり、観光客からも人気のスポットですが、有名なのは五重の塔だけではありません。

マッチャは、葵を連れて教王護国寺、通称「東寺」にやって来ました。

東寺 小野道風ゆかりの柳

マッチャ
まず、この柳を見て。ほら、あそこに何か書いてあるでしょ?

そういうマッチャの指さす先を見ると、「小野道風ゆかりの柳」という看板が立っていますう。

マッチャ
ここの柳には、ある逸話があってね。

なんでも、小野道風っていう、平安時代のとある貴族が、自分に書道の才能がないことで落ち込んでいたんだ。

そんな時に、この柳の葉っぱにカエルがつかまろうと何度も何度も挑戦して、ついには成功した姿を見て『何ごとも【あきらめない心】が大事』って気づいて、それから超がんばって書道の達人になった、って言われてるんだって

おお、『あきらめない心』ね!こんな昔から言われていたのね!

柳の木の近くには、カエルの置石があり、その逸話を彷彿とさせます。

マッチャ
それから、東寺に来て五重の塔を見る時に、探してほしいのが『隠れ邪鬼』なんだ

東寺の五重の塔を支えている邪鬼

邪鬼?
マッチャ
うん、屋根を支えてるんだ、というヒントで、探してみてね

葵が目を凝らしてよく探すと…

あ!いた!!

確かに小さな鬼が五重の塔の屋根を支えているではありませんか。

なんかちょっと可愛い♪

コミカルで、少し情けないような顔をした小鬼が、一生懸命屋根を支えている姿は、ちょっとした笑いを誘います。

こんな小さな発見が楽しい教王護国寺(東寺)なのでした。

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