葵とマッチャの京都物語

高台寺のねね、ってなんだ?

高台寺へ行く葵とマッチャ

マッチャと葵は、豊臣秀吉ゆかりのお寺「高台寺」にやって来ました。

豊臣秀吉の正室であった高台院によって、秀吉の冥福を祈るために建てられたという「高台寺」は、夜の姿が美しいということでも良く知られた観光スポットです。

「ねぇマッチャ、正室の高台院って何?」

葵はマッチャに尋ねました。

「奥さんの事だよ」

マッチャが答えると、葵はけげんな顔になりました。

「ん?豊臣秀吉の奥さん?たしか『ねね』のこと?『ねね』って、もしかして愛称?」

「そうそう。その『ねね』のこと。間違いないよ。だから、高台寺の前の道のことを『ねねの道』って呼んでいるんだよ」

高台寺前のねねの道

豊臣秀吉の正室、つまりカンタンに言えば「第一夫人」であった高台院は、この当時ではとてもめずらしい恋愛結婚で秀吉と結ばれました。

ただ、不幸なことに二人は子宝に恵まれず、秀吉はなんと13人もの愛人(一応「側室」という正式名称があった公認の愛人)を作り、そのうちの一人が後の後継者である秀頼を産みます。

たくさんの側室がいながら、高台院は決して愛想を尽かすことなく秀吉と添い遂げて、秀吉亡きあと、鎮魂のために高台寺を建てたのです。

マッチャから、このストーリーを聞いた葵は「へぇ。なんか『ねね』さんに感情移入しちゃうなぁ。本当に秀吉のことが大好きだったんだね」とつぶやきました。

そんな高台寺は、「ねね」の寺としてももちろん有名ですが、「京都・東山花灯路」の会場としても有名です。

高台寺 東山花灯路のライトアップ

京都・東山花灯路とは、3月上旬のライトアップイベントで、本当に美しくライトアップされるので、観光客にとても人気なのです。

「なんかさ、ここが京都の東山花灯路の会場になるって、ロマンチックで良いよね。愛の寺でライトアップ…!いつかデートで来たいなぁ」

夢見る葵の隣で、マッチャは「まず好きな人を見つけるところから始めないとね~」と苦笑いしました。

「そうだね~。でもなんかさ、ついいろいろ考えちゃうんだよね。こう、顔良し、性格良し、頭良し、みたいな?そういう邪な策略が純粋な恋愛感情を邪魔するのよ~」

いまどきそんな条件!?、とマッチャは思いましたが、「それならここで座禅でもしたら?煩悩がなくなるかもよ?」と提案しました。

ここ高台寺では、リーズナブルなお値段で座禅体験や、茶道体験ができるのです。

「そうね、考えてみるわ」

果たして葵は煩悩を捨てて、純粋な恋心を抱ける人を見つけることができるのでしょうか…。