葵とマッチャは京都の有名観光スポット「金閣寺」にやってきました。
マッチャ
突然だけど、葵ちゃん、金閣寺って正式名称じゃないの、知ってた?
マッチャの質問に、葵は鼻高々に答えます。
葵
もっちろん!正確には鹿苑寺金閣、なんでしょ?
マッチャ
正解!さすがだね!
葵
えへへ~
照れる葵でしたが、マッチャはそんなに甘くないのです。

マッチャ
でもね、正式名称が『鹿苑寺金閣』っていうのも、ちょっと違うんだよ。ほら、これ見て
マッチャが指さした先には「鹿苑寺 通称 金閣寺」という文字が。
葵
【通称】って書いてある…。え、じゃあ『鹿苑寺 通称 金閣寺』が正式名称なの?
マッチャ
うーん、正確には、それもちょっと違う。正式名称はあくまでも『鹿苑寺(ろくおんじ)』なんだ。
ただ、境内にある金閣があまりにも有名で、みんなが『金閣寺』って呼ぶようになったから、鹿苑寺が正式な名前だけど、通称『金閣寺』の事ですよ~というわけで、こんな風に書かれているんだ。
だから『鹿苑寺金閣』だと、鹿苑寺の中の金閣って意味になっちゃうから、あくまでもお寺の正式名称は『鹿苑寺』なんだよ
葵
なるほど~。という事は『鹿苑寺金閣』は、金閣そのものを指してるってことね
マッチャ
そういうこと!

そんな鹿苑寺金閣は、言わずと知れた金箔に覆われた金色に輝く舎利殿「金閣」が名物で、これを一目見るために足を運ぶ観光客が後を絶ちません。
その佇まいは確かに圧巻で、頂上には金色の鳳凰像が据え付けられています。
金閣は三層からなる楼閣ですが、金ピカの部分は二層目と三層目で、漆の上から金箔が貼られています。
マッチャ
この金箔の総重量は、なんと20kg!
葵
う…うーん、それって重いの?すごいの?
マッチャ
えっとね、1gあたり約5,000円
葵
という事は…ん?んんん?待って、計算できない
…10…10…いち、じゅう…ひゃく…せん……え!?じ…十億円!!?
…10…10…いち、じゅう…ひゃく…せん……え!?じ…十億円!!?
マッチャ
ぴんぽーん
とんでもない金額に葵はびっくり仰天。
マッチャ
しかもね、この金箔をつけるために使われた浄法寺漆は約1.2トンと言われていて、これは浄法寺漆の年間生産量の約半分なんだって
葵
漆も高いもんね…ひゃー、すっごいや…
マッチャ
そう聞かされると、これは見に行かなくては、と思うでしょ?
マッチャの説明には確かに説得力がありました。
葵はおばさんをここに連れてきたら、今マッチャから聞いた金箔の話をしてあげよう、と思いました。

金閣寺の見どころと歴史についての簡単まとめ京都の世界遺産であり、相国寺の塔頭寺院の一つで、正式名称は鹿苑寺(ろくおんじ)という金閣寺の見どころと歴史について、分かりやすく簡単にまとめました。見た目のインパクトが強い建造物ですが、豆知識とともに金閣寺が歩んだ歴史といった、なかなか知られていないであろう部分についてご紹介します。...