龍安寺の石庭・・・どう思う?

龍安寺の石庭を眺める葵とマッチャ
ねぇマッチャ、この前東京に住んでる友達とメッセージのやりとりしてたんだけど、その子京都で一番好きなスポットが龍安寺(りょうあんじ)なんだって
マッチャ
渋いねぇ。やっぱり石庭?
うん、大好きなんだって。初めて見た時に『これは、ものすごい芸術だ・・・!』って衝撃を受けたらしいよ
マッチャ
やっぱり渋いね、その子
その時は修学旅行で、じっくり楽しめなかったから、いつかまた京都に行った時に、好きなだけ石庭の前でぼーっとしたいんだって

そんなやりとりとしているうちに、葵もマッチャも龍安寺に行きたくなり、出かけることにしました。

龍安寺の石庭

この石庭だよね。うーん・・・私には、あの子が言ってたような衝撃は感じられないんだけど・・・分かる人には分かるのかな・・・

葵がそうつぶやくと、マッチャも

マッチャ
正直、僕にもこの石庭を『素晴らしい世界随一の芸術作品だ!』と絶賛できるような印象は受けないんだけど・・・

と応じてから、

マッチャ
でもいろいろな評価は確かに受けていて、見る人によってさまざまな解釈ができるところとか、宇宙を表現しているとか、あと、15個の石をどの角度から見ても全部見ることができないところに奥深さを感じられるとか、とにかく評価されているんだよね。

まぁ確かに凡人にはこの表現ってなかなかできないとは思うから、そこはすごいってのが理解はできるよね

(マッチャがなんか難しいこと言ってる・・・)
でも確かに、なんとなく落ち着くっていうか、静かな時間が流れていて良いな~って気はするよね。私にとってはそこが魅力かな~

葵は大きくのびをしました。

マッチャ
葵ちゃんにとってはそう感じたっていうのが大事なんだよね
マッチャ
あ、そういえば、龍安寺にはちょっとした面白いポイントがあるんだけど、葵ちゃん、知ってる?
『つくばい』なんだけど・・・

マッチャは思い出したように話しかけました。

つくばい・・・?知らないなぁ

龍安寺のつくばい

そう言う葵の手を引っ張って、マッチャは龍安寺のつくばいの所へ葵を連れていきました。

つくばいとは、お寺で手を清めるところを指すのですが、龍安寺のつくばいには4つの文字が刻まれていました。

ん?この文字はなぁに?

そう聞く葵にマッチャはいたずらっ子ぽく笑って

マッチャ
この4つの文字に、ある漢字を足すと、意味が分かるよ
・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・分かんないっ!!
マッチャさま、教えてください

葵はギブアップ!!

マッチャ
しょうがないなぁ。答えは『口』だよ。『口』をつけてみて

マッチャはちゃんと答えを教えてあげました。

この「口」を、つくばいの4文字それぞれに足して、浮かび上がる文字が意味するのは、禅の教えで、龍安寺のつくばいはちょっとした言葉遊びのような感覚で、これを楽しめるのです。

ぜひ実際に訪れて、チャレンジしてみてくださいね。

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