
ある日、葵の家で、お母さんが台所で晩御飯の支度をしながらため息をつきました。



葵が何気なく理由を聞くと



あ!そうだ!あんた案内してあげてくれない?ほら、あの東京のおばさんよ、覚えてる?!
と、問題の解決案をひらめいてしまいました。



葵はお母さんの勢いに押されて引き受けてしまいました。



部屋で葵がそうつぶやいていると、コンコンと窓を叩く音がしました。
音のした方を見やると、伏見稲荷で出会ったキツネがいるではありませんか。



葵は驚いて、キツネを部屋に上げました。



あの時「マッチャ」と名乗ったキツネは訳知り顔でそう聞きました。



葵は驚きましたが、それでもこの再会を喜んで、おばさんの観光案内を任命されたことをマッチャに話しました。



葵ちゃん、予習しに行こうよ!
マッチャが強くそう勧めるので、葵はマッチャと清水寺に行くことにしました。
京都随一の観光スポット「清水寺」に、葵はマッチャに連れられてやってきました。









言葉に詰まる葵。
「音羽の滝」とは、清水寺の境内にある滝の事で、パワースポットとして観光客に人気です。
「清水の舞台から飛び降りる」という文言で有名な「清水の舞台」から北東に位置し、本堂から階段を降りると行きつきます。






マッチャがわざと「コンコン」を強調して説明したのに葵は全く気付かずにいるので、マッチャはちょっと恥ずかしくなりました。






葵の目つきが変わります。



あまりの態度の急変に、マッチャはビックリしました。






意気込んだ答えが返ってきました。



マッチャがぼそりとつぶやくと、葵が詰め寄ります。






マッチャは慌てて葵に柄杓を渡しました。
葵は「恋愛成就」を祈念して真ん中の滝の水を飲み、満足満足♪







本堂で有名なのはなんといっても「清水の舞台」で、これは地上から12mもの高さに組まれた舞台が圧巻の存在感を放っています。












そんな葵の質問に、マッチャは待ってました、とうんちくを語り始めました。



それから、江戸時代には傘をさして飛び降りると恋が叶う、とも言われていたみたいだよ。
だからこそ、ただ飛び降りるだけでなく『覚悟をもって』っていうニュアンスが後に『清水の舞台から飛び降りる』っていう表現になって残ったのかもね






そう思いながら横目で見ていましたが、また怒られると思い、何も言わずに心の中にしまい込んだのでした。

