2019年は亥年(いのしし年)です。12年に一度の亥年ですから、猪が狛犬となっている社寺へ初詣にいきたいものです。
猪づくしの社寺へ参拝して、猪のおみくじをひいて、猪のお守りや絵馬を買って帰る・・・その方がよりご利益がありそうなイメージを持つのは、わたしだけじゃないはず!
ここでは、京都のいのしし寺「禅居庵 摩利支尊天堂」といのしし神社「護王神社」をご紹介します。
亥年生まれの方はもちろん、そうでない方もぜひぜひ猪の社寺へ出かけ、これから始まる1年の無事息災を祈願しましょう。
京都で亥年(いのしし年)に初詣したい猪寺~禅居庵 摩利支尊天堂
建仁寺の塔頭である禅居庵 摩利支尊天堂には摩利支天が秘仏として祀られており、7頭の猪の上に座す姿から亥年の守護神ともいわれ、境内にはたくさんのイノシシが点在しています。
日本三大摩利支天
- 京都の禅居庵
- 上野(東京)の徳大寺
- 金沢の宝泉寺
禅居庵 摩利支尊天堂のご利益
開運と勝利のご利益があります。
また、亥歳生まれの方には守り本尊としてのご利益もあります。
禅居庵 摩利支尊天堂の狛猪
摩利支尊天堂の境内には、対になった「あ・うん」の狛猪が全部で6体祀られています。
丸っとしてて可愛らしい猪、シュッとしてスタイリッシュな猪、鋭いキバで獣感満載の猪とタイプが違っているのがおもしろいですよね。
それほど広くない境内ですので、ぜひ探してみて!
手水舎にもちょこんとイノシシが鎮座しています。
禅居庵 摩利支尊天堂のおみくじ
授与所には二通りのおみくじがあります。おみくじ箱を振って棒を出し、書かれた番号を伝えて受け取る従来のおみくじと、陶器製の猪のオナカに仕込まれた「いのししみくじ」です。
亥年には、部屋に飾ってもカワイイ陶器製の猪みくじ(400円)が人気になるんじゃないでしょうか。ちょっとずつ顔も違っているので、目が合った子を引き当てましょう。
もちろん、おみくじは境内に結び、陶器の猪を持ち帰ってもいいですし、亥堂に置かれた猪像の足元に願掛けした猪みくじを丸ごと奉納してもOKです。
ちなみに、摩利支尊天堂さんでは、おみくじを持って帰ってたまに読み返すことを推奨しています。新しいおみくじを引いたときに、古いおみくじを返すといいそうですよ。
おみくじの作法
- 占いたい期間を決める
- 占いたいことを思いながらお参りする
- おみくじを引く
- 引いたおみくじはしばらく持っておく
- 悩んだときなどに読み返す
- 占い期間が終わったら結んで返す
禅居庵 摩利支尊天堂の絵馬
絵馬の原画は、建仁寺本山法堂の天井画「双龍図」を描かれた日本画家の小泉淳作氏によるものです。
縁起物として持ち帰ることもできますし、願い事と名前を書いて境内の絵馬掛けに奉納してきてもOKです。
禅居庵 摩利支天堂の基本情報
1333年に創建。正式名称は、大本山建仁寺塔頭 禅居庵 摩利支尊天堂(だいほんざんけんにんじたっちゅう ぜんきょあん まりしてんそんどう)。
開運と勝利の神である摩利支天が秘仏として祀られており、尊像は通常毎年10月20日のみの開帳ですが、亥年の2019年は1月いっぱい参拝することができます。
陽炎が神格化されたというインドの神様である摩利支天は、猪の車に乗っているという言い伝えがあることから、猪がお使いとされています。
また、摩利支天は3つの顔を持ち、そのうちの一面はイノシシの顔です。
祇園に近いことから、参拝後はショッピングやランチ・ディナー・お茶など、お店には事欠かない場所の良さも魅力のひとつです。
住所 | 京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町146 |
---|---|
電話番号 | 075-561-5556 |
アクセス | 京都市バス 東山安井または四条京阪前下車より徒歩約7分 京都市バス 清水道下車より徒歩約10分 京阪本線 祇園四条駅下車より徒歩約7分 阪急京都線 河原町駅下車より徒歩約10分 |
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料金 | 無料 |
所要時間の目安 | 10~20分 |
公式サイト | http://zenkyoan.jp/ |
京都の亥神社(いのしし神社)で初詣~護王神社
「足腰の神様」「イノシシ神社」として親しまれ、和気清麻呂公と姉の和気広虫姫を祀るのが護王神社です。
和気清麻呂公が300頭もの猪に助けられたという故事があり、猪が守り神とされています。
護王神社のご利益
平安京遷都に貢献した和気清麻呂公と、子育明神と仰がれている和気広虫姫にちなみ、多くのご利益があるとされています。
- 足腰の病気や怪我の回復
- 家内安全
- 交通安全
- 厄除け・災難除け
- 商売繁盛
- 受験合格
- 子授け
- 子育て・子供の成長の御守護
- ぜん息封じ
また、御守護として亥年生まれの方は特にご利益があります。
護王神社の狛猪
境内にはたくさんの猪モチーフがあります。隅々までぐるっと回って、どれほどの猪がいるのかぜひチェックしてみてください。
狛猪
表門の手前と拝殿前に、それぞれ狛犬の代わりにある雌雄一対の狛猪が置かれており、参拝者をお出迎えしてくれます。
幸運の霊猪
また、表門をくぐってすぐ右手にある霊猪手水舎は幸運の霊猪とも言われ、「鼻をなでると幸せが訪れる」または「そこに再び来ることができる」と言われています。
手を清めた後でいのしし像の鼻をなでることをお忘れなく!
拝殿の裏にも猪が見守る手水舎がありますので、間違えないようにしてくださいね。
願かけ猪
御神木の招魂樹や祈願殿の隣には、願かけ猪の石像があります。名前と願い事を書いた紙札を挟んだ座立亥串(くらたていぐし)をここに立てる願掛け方法です。(1,000円)
座立亥串は2本が1セットになっており、1本は願かけ猪に託し、もう1本は自宅へ持ち帰り、神棚や玄関に置いて祈願するという護王神社にしかない信仰です。
護王神社のおみくじ
護王神社にも、おみくじが入っている猪の置物があります。(500円)
こちらは特に奉納する場所はなかったので、もれなくみなさん持ち帰っているのでしょう。
護王神社の大絵馬と絵馬
護王神社の拝殿(後日、聖鳳殿へ)には、毎年の干支が描かれた大絵馬が飾られます。2019年は亥年ですのでもちろん猪。12年に一度の猪づくしとなるため、多くの参拝客が訪れることでしょう。
願い事を書き記すための絵馬は、5種類の各種祈願絵馬(各500円)、四方守護絵馬(1,000円)、亥宝船絵馬(1,000円)と、なんと7種類も用意されていました。
亥年には亥宝船絵馬が人気になりそうですね。
護王神社の基本情報
和気清麻呂公の難を救ったというイノシシにちなみ、狛犬の代わりに狛猪が置かれるなど、いのしし神社としても有名な護王神社。
昔の10円紙幣には、護王神社・猪・和気清麻呂公が描かれています。
住所 | 京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385 |
---|---|
電話番号 | 075-441-5458(9:00~17:00) |
アクセス | 京都市バス 烏丸下長者町下車よりすぐ 地下鉄烏丸線 丸太町駅下車より徒歩約7分 |
参拝時間 | 6:00~21:00 |
拝観料金 | 無料 |
所要時間の目安 | 10~20分 |
公式サイト | http://www.gooujinja.or.jp/ |
禅居庵 摩利支尊天堂と護王神社をはしごする
いのしし寺といのしし神社、どうせなら両方へ行きたいですよね。
禅居庵と護王神社をはしごするなら、京都市営バス(10号・山越中町行)を使うことで、乗り換えなく一本で向かうことができます。
禅居庵から四条京阪前バス停まで徒歩約10分
烏丸丸太町(地下鉄丸太町駅)バス停から護王神社まで徒歩約9分
四条京阪前 - 烏丸丸太町(地下鉄丸太町駅) バスで約18分
バスは1時間に3本ほど運行しています。待ち時間なども加味すると、40~60分ほどかかる計算です。
「バス停まで歩くのが億劫」「道に迷わず行けるか心配」といった場合、やはりバスを利用するよりタクシーが便利です。
ちなみに、平日の昼間に禅居庵から護王神社までタクシーに乗ってみたところ、所要時間は約15分で1,570円でした。
護王神社前は車通りが多い道路なので、タクシーはすぐにつかまります。禅居庵は1本奥まった場所にあり車の通行は少ないものの、タクシーは何台か見かけましたので大丈夫だと思います。
心配なら、護王神社から先に行き、タクシーで禅居庵へ移動。参拝が済んだら祇園へ歩いて向かう、というルートがオススメです。その後は祇園を満喫してください♪
まとめ
京都で亥年(いのしし年)に初詣したい猪寺「禅居庵 摩利支尊天堂」と猪神社「護王神社」のご利益、狛猪、おみくじ、絵馬などについて、写真とともにご紹介しました。
禅居庵も護王神社も、見どころはやはり狛猪をはじめとした数多くある猪像でしょう。境内のあちこちでその姿を見ることができるので、猪探しも楽しんでみてください。
2019年は、猪クンに開運祈願して勢いのある一年としましょう!