京都の世界遺産

天龍寺の見どころと歴史についての簡単まとめ

京都の世界遺産 天龍寺の見どころと歴史

京都に行くならぜひ押さえておきたいのが嵐山観光。嵐山といえば竹林や渡月橋で有名ですが、その中には世界遺産にも登録された「天龍寺」も含まれています。

室町時代に建てられたこの仏閣は、京都の街中にありながら「禅」の美しさを感じられるスポットとして有名です。

そんな天龍寺に初めて行く際、あらかじめ知っておきたい基礎知識を紹介します。バッチリ予習を済ませ、より意義のある天龍寺訪問をしましょう!

天龍寺の見どころ

時間がなくてもここだけはおさえておきたい、という天龍寺の見どころを簡単にまとめます。

雲龍図

天龍寺を訪れる際まず見ておきたいのが、法堂の天井に描かれた「雲龍図」でしょう。

天井にある直径9mの円相いっぱいに躍動する墨の龍は「八方睨み」として有名で、部屋のどこから見てもこちらが睨まれているように見える不思議な絵として人気です。

天龍寺の法堂は過去8回も火事によって消失しており、現在の法堂は最後に起きた明治維新のときの火事で唯一無事だった、禅堂を移築して建てたものとなっています。

「雲龍図」はその移築の際、画家の鈴木松年氏によって描かれたものですが、和紙に描かれていた原画は経年劣化によって損傷が激しくなり、今は公開されていません。

そのため。いま天龍寺で公開されている雲竜図は、1995年に日本画家の加山又造氏によって書かれたものとなっています。

曹源池庭園

京都の世界遺産 天龍寺の曹源池庭園曹源池庭園

天龍寺を訪れた際もう一つ押さえておきたいところは、数ある寺院の中でもかなり広い部類に入る、枯山水の石庭です。

四季によって刻々と姿を変える庭園は、いつの季節に行っても壮麗。季節折々の自然と調和する「禅」の美しさを感じ取ることができるでしょう。

渡月橋のある表門からではなく、北門側から天龍寺に入ると、嵐山の竹林からの流れでこの石庭を見ることができます

古都と自然が織りなす京都独特の風景を存分に味わえるルートですので、非常におすすめです。

マッチャ
マッチャ
四季によって自然と景観が変わる借景が魅力なんだ。
葵
うんうん、紅葉の季節はすごくキレイだった!
春夏秋冬、ぜんぶ行って見てみたいな♪
天龍寺へ行く葵とマッチャ
ふり返れば天龍寺庭園の借景!【葵とマッチャの京都物語】嵐山で紅葉といえば、トロッコ列車くらいしか知らなかった葵。マッチャおすすめの嵐山の紅葉がバツグンに美しいところ、ということで、やってきたのは天龍寺です。雲龍図より達磨絵より日本庭園の借景がすばらしい、というマッチャの感性に感心しきりの葵なのでした。...

天龍寺の歴史について簡単に説明

京都の世界遺産 天龍寺の達磨絵達磨絵

天龍寺は1339年、室町幕府を築いた足利尊氏が、後醍醐天皇の菩提を弔う目的で創建しました。尊氏は後醍醐天皇の建武の新政に反旗を翻した人物で、後醍醐天皇にとって敵方にあたる人物です。

それにも関わらず天龍寺が創建されたのは、当時武家から尊敬を集めていた禅僧、夢窓疎石(むそうそせき)から尊氏に対して、強い勧めがあったからだといわれています。

夢が名前に

寺の名は当初、元号を取って「暦応資聖禅寺(れきおうしせいぜんじ)」とされる予定でした。

しかし尊氏の弟、足利直義が寺の南を流れる保津川に金色の龍が舞う夢を見たことから「天龍資聖禅寺(てんりゅうしせいぜんじ)」と改められたと言い伝えられます。

造営費用の捻出

天龍寺の建立に際していちばんの問題となったのが、その費用でした。

尊氏と当時の天皇の寄進によって創建されたものの、完成までには明らかに費用が足りず、どうにかしてそれを捻出する必要があったのです。

それで有名なのが「天龍寺船」の逸話です。当時の日本は元寇の影響で、元との貿易を行っていませんでした。

しかし室町幕府は天龍寺を建立する費用を捻出するため、元寇以来途絶えていた元との貿易を復活させたのです。

貿易に用いられた船は、その目的のまま「造天龍寺宋船」と呼ばれました。そして遂にその努力は報われ、1345年、天龍寺は完成することとなったのです。

完成した天龍寺は建立当時、現在の10倍もの敷地面積があったといいます。しかし合計8回にも及ぶ火事による焼失や、明治時代の土地接収によって、その殆どは失われてしまいました。

しかしそうした逆境の中でも天龍寺は復興を続け、昭和10年までにはほぼ現在の寺観に整えられています。

天龍寺の基本情報

京都の世界遺産 天龍寺の曹源池庭園曹源池庭園

臨済宗天龍寺派の大本山。

室町末期から桃山時代に完成した書院式の曹源池庭園は、屋敷の中から嵐山を見た風景を計算して作られています。四季折々で違う景色が見られる、何度も足を運びたい雅なスポットです。

日本画の巨匠である加山又造氏による雲龍図は圧巻!どこから見ても睨まれているように見える八方睨みの龍に圧倒されます。

住所京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
電話番号075-881-1235
アクセス京福電鉄嵐山線 嵐山駅よりすぐ
JR嵯峨野線 嵯峨嵐山より徒歩約13分
阪急 嵐山駅より徒歩約15分
京都市バス 嵐山天龍寺前よりすぐ
京都バス 京福嵐山駅前よりすぐ
参拝時間8:30~17:30(北門は9:00~17:00)
※10月21日~3月20日 8:30~17:00(北門は9:00~16:30)
参拝料金庭園(曹源池・百花苑):高校生以上 500円、小・中学生 300円
諸堂(大方丈・書院・多宝殿):庭園参拝料+300円

法堂「雲龍図」特別公開:500円
※土日祝日のみ
※春と秋は平日も公開されます。
詳細は天龍寺の公式サイトを参照してください。

所要時間の目安25~35分
公式サイトhttp://www.tenryuji.com/

まとめ

天龍寺の見どころと歴史について、分かりやすく簡単にまとめました。

嵐山や亀山の景観が取り入れられている夢窓疎石による曹源池庭園が見事なので、できればよく晴れた日に訪れて欲しい寺院です。(雨は雨の良さもありますが)

新しいお土産スポットやカフェなどもお目見えしている嵐山は、一日いても飽きることのない観光スポットといえますよ。