【10秒でわかる】赤山禅院の見どころと歴史についての簡単まとめ

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10秒でわかる!赤山禅院の見どころと歴史

赤山禅院(せきざんぜんいん)は京都市左京区にあり、天台宗の「赤山苦行」が行われるお寺です。また、七福神めぐりのお寺としても知られ、創建されてからすでに1100年を超えています。

さらに、さまざまな加持・祈祷も行われており、県内外から多くの人が訪れるお寺さんです。

赤山禅院へ初めて行く際に、知っておくとより有意義な観光ができる情報について簡単に説明します。

目次

【10秒でわかる】赤山禅院の見どころと歴史

赤山禅院とは

赤山禅院の見どころ

  • 「もみじ寺」と呼ばれる紅葉の名所
  • 拝殿の屋根に表鬼門を護る「鬼門守護の猿」がいる
  • 都七福神めぐりの福禄寿を祀る
  • 中秋の名月の日に行われるぜんそく封じ「へちま加持」

赤山禅院の歴史

  • 創建:平安時代の仁和4年(888年)
  • 作った人:円仁(慈覚大師)の弟子である安慧(あんね)
マッチャ
もう少し詳しく知りたいなら次へ進んでね

赤山禅院の見どころ

あまり時間がない人へ向けて、御朱印所までのショートカットコースも設けられている赤山禅院。隅から隅までしっかり見て回ろうと思うと、それなりに時間を要します。

赤山禅院の境内図

境内図

入り口にわかりやすい地図がありますので、しっかりチェックしておきましょう。

赤山禅院の紅葉

赤山禅院は山に囲まれた京都盆地の中では東側に位置し、滋賀県との境に広がる比叡山のふもとにあります。

お寺の周辺は緑に囲まれている環境で、初夏の青もみじも美しいのですが、秋になると参道が紅葉のトンネルのようになるため、紅葉の名所として多くの参拝客が訪れます。

赤山禅院 紅葉のトンネル

紅葉のトンネル

11月23日に行われる数珠供養の日は、紅葉時期と相まって大変な人出です。賑やかさが欲しい場合は、あえてそういった日を選んでいくのもアリですね。

赤山禅院の猿

拝殿の屋根には表鬼門を護る、御幣とかぐら鈴を持った「鬼門守護の猿」が京都御所に向けて置かれています。このお猿さん、いたずらを繰り返したため、網に閉じ込められたと伝わっています。

赤山禅院  鬼門守護の猿

鬼門守護の猿

なぜ鬼門の守護に猿なのかというと、猿(申)が鬼門と反対の西南西を指すため、邪気を払う力を持っているといわれているからです。

ちなみに、鬼門除けの猿は、猿ヶ辻や大津市の日吉大社などにも置かれています。

境内のお堂

地蔵菩薩を祀った地蔵堂や出世弁財天として信仰される弁財天、福禄寿神を祀った福禄寿殿など、境内にはさまざまなお堂があります。

赤山禅院の弁財天堂

弁財天堂

福禄寿」とは幸福・高禄・長寿の意味を持ち、赤山禅院の福禄寿神は商売繁盛や延寿、健康などを叶えてくれる都七福神の一神です。

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ほかにも、境内には縁結びの神が祀られる相生社や、かつて比叡山延暦寺との間に位置していた雲母寺(うんもじ)の本堂と本尊・不動明王を移築した不動堂もあります。

不動堂では大阿闍梨と呼ばれる高僧による護摩供が行われています。

赤山禅院のへちま加持

赤山禅院では、千日回峰した大阿闍梨が中秋の名月の日にぜんそく封じへちま加持を行っていることでも有名です。

参拝者にはぜんそく封じのご利益がある「へちま護符」が授与され、へちま汁や粗飯などの接待も用意されています(有料)

修学院歴史的風土特別保存地区

赤山禅院からすぐ南には、後水尾上皇によって17世紀中頃に造られた修学院離宮があります。

赤山禅院と修学院離宮を含む一帯は「修学院歴史的風土特別保存地区」の指定を受けているエリアです。

古都である京都も、第二次世界大戦後になると開発が進み、歴史的な意義を持つ地域も開発の波にさらされるようになりました。

そこで、「古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法(古都保存法)」が制定され、赤山禅院周辺も昔ながらの雰囲気を失わずに閑静な環境を保っています。

マッチャ
赤山禅院は、紅葉の名所で「もみじ寺」とも呼ばれる寺院なんだ。秋には葵ちゃんの好きな露天も出て、ちょっとした賑わいになるよ。
じゃあ赤山禅院に行くならダンゼン秋ね!

赤山禅院の歴史について簡単に説明

赤山禅院 十六羅漢の石仏群

十六羅漢の石仏群

赤山禅院は、平安時代の仁和4年(888年)に創建された寺院です。

遣唐使船で唐に赴いた第三世天台座主(てんだいざず)円仁(えんにん)は天台教学を身に修め、戻ってからは日本で天台密教を普及させる活動に力を尽くしていました。(慈覚大師(じかくだいし)ともいわれる)

唐への旅を守護してくれた赤山大明神に感謝の意を込め、赤山禅院の建立を願っていたものの、志を果たせずに亡くなってしまいます。

その後、彼の意思を受け継ぎ、寺院の建立を実現したのが第四世天台座主の安慧(あんね)です。

本尊である赤山大明神は中国五山のうちのひとつ、東岳・泰山の神であり、唐の赤山にあった泰山府君(たいざんふくん)を迎えました。

平安京の表鬼門に当たる東北に位置する赤山禅院は、京都御所を守る鎮守としての役割を担っています。

そのため、皇室からの信仰も深く、17世紀には後水尾天皇が修学院離宮に行幸される際にも立ち寄られるようになったのです。

マッチャ
赤山禅院には、都七福神まいりの福禄寿神が祀られているんだよね。ご利益は、商売繁盛・延寿・健康・防災だよ。
うんうん。延寿や健康は大事よね!

赤山禅院の基本情報

赤山禅院の正念珠

正念珠

赤山禅院は比叡山延暦寺の塔頭。「表鬼門の赤山さん」とも呼ばれ、掛け寄せ(集金)の神として、売掛金の回収前に商売繁盛を祈願する人も多い。

寺院への入口に佇む鳥居には、後水尾天皇が行幸されたときに賜った「赤山大明神」の額(複製)が掲げられています。

左回りの順路に沿って進むと、赤山大明神の後、弁財天堂の手前に三十三観音や十六羅漢の石仏群があります。

住所 京都府京都市左京区修学院開根坊町18
電話番号 075-701-5181
アクセス 市バス 修学院離宮道、修学院道より徒歩約15分
叡山電車 修学院駅下車より徒歩約20分
拝観時間 9:00~16:30
拝観料金 無料
所要時間の目安 約20~30分
公式サイト http://www.sekizanzenin.com/

まとめ

赤山禅院の見どころと歴史について、分かりやすく簡単にまとめました。

最初に見える「正念珠(しょうねんじゅ)」「還念珠(かんねんじゅ)」が不思議な雰囲気を演出し、十六羅漢や三十三観音などでも独特の空気が漂う神秘的な場所だなぁ、と思いました。

赤山禅院は、足腰が丈夫なうちに行っておいた方がよい寺院ですね。ぜひ訪れて、延寿や健康をお願いしてきましょう!

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