比叡山延暦寺の見どころと歴史についての簡単まとめ

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京都の世界遺産 比叡山延暦寺の見どころと歴史

延暦寺は、京都市と滋賀県大津市にまたがる比叡山に所在する天台宗の寺院です。

比叡山全域が境内であり、東塔(とうどう)・西塔(さいとう)・横川(よかわ)の3つの区域に存在する150程の堂塔の総称が延暦寺と呼ばれます。

日本仏教の代表的な聖地とされており、1994年には世界文化遺産に登録。今もなお、千日回峯行といった過酷な修行が続けられていることでも知られています。

比叡山延暦寺の見どころとその歴史や由来について、簡単に解説します。

目次

比叡山延暦寺の見どころ

時間がなくてもここだけはおさえておきたい、という延暦寺の観光見学ポイントのみどころを豆知識を交えて5つ紹介します

根本中堂

京都の世界遺産 比叡山延暦寺の根本中堂

根本中堂

ひとつめにご紹介するのは、東塔にある延暦寺の総本堂の根本中堂(こんぽんちゅうどう)です。薬師如来を本尊とし、最澄作の薬師如来像が安置されています。

現在の建物は国宝に、廻廊は重要文化財に指定されています。

根本中堂の須弥壇の前には、不滅の法灯(ふめつのほうとう)と呼ばれる3つの灯篭があります。名前の由来は788年の開山以来、現在に至るまで点灯しつづけてきたからというものです。

実際には、1571年の織田信長による比叡山焼き討ちによって一度消えていますが、それ以前に分灯していた山形県の立石寺から分灯してもらうことによって再度灯り、それ以降は現在まで点灯し続けています

平成の大改修により20016年から改修工事中(10年の予定)
ですが、堂内の拝観をすることは可能です。

大講堂

京都の世界遺産 比叡山延暦寺の大講堂

大講堂

東塔の大講堂は重要文化財に指定されており、天台宗ゆかりの僧や延暦寺で修行した高僧の肖像画が掛けられています。

瑠璃堂

西塔の瑠璃堂は重要文化財に指定されており、織田信長の比叡山焼き討ちの中で唯一焼けずに残ったものと伝えられています。

ちょっと行きづらいところにありますが、天気が良ければぜひ足を伸ばしてみてください。

四季講堂

京都の世界遺産 比叡山延暦寺の四季講堂(元三大師堂)

四季講堂(元三大師堂)

横川の四季講堂(元三大師堂)は、滋賀県指定文化財に指定されており、第18代天台座主である良源の住居跡と言われています。良源は現在のおみくじを考えた人物と言われています。

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国宝殿

東塔の国宝殿は、嵯峨天皇が書いた光定戒牒(こうじょうかいちょう)といった複数の国宝や千手観音立像など複数の重要文化財が展示されています。

マッチャ
大自然の中にある朱色の建物が美しいね!
ハイキング気分で世界遺産が見られるなんて♪

比叡山延暦寺の歴史について簡単に説明

京都の世界遺産 比叡山延暦寺の東塔と阿弥陀堂

東塔と阿弥陀堂

延暦寺は、天台宗の開祖である最澄が、現在の根本中堂がある場所に788年に建立した一乗止観院が始まりとされています。

天台宗の始まり

時の桓武天皇の帰依を受け、天皇側近の和気氏の援助も受けたことから、国家鎮護の道場として栄えるようになりました。

最澄は804年に遣唐使の一員として唐に渡り、天台教学・大乗菩薩戒・密教・禅宗を学んで日本に持ち帰ります。

天台教学を元にした教義が、天台法華宗として806年に認められたのが天台宗の始まりです。

日本仏教の母山

建立時の元号である延暦に由来する延暦寺の寺号が朝廷から許可されたのは、最澄が亡くなった後の823年のこと。

最澄の死後に、独自に僧を養成することができる大乗戒壇の設立が許可されたことにより、延暦寺は仏教教学の権威となり、円仁や円珍といった仏教史に残る名僧を輩出するようになりました。

浄土宗の宗祖の法然、浄土真宗の宗祖の親鸞、臨済宗の宗祖の栄西、曹洞宗の宗祖の道元、日蓮宗の宗祖の日蓮、時宗の宗祖である一遍が延暦寺で修行しています。

権力の衰退

平安時代後期になると、次第に武装化を進め、戦国時代に至るまでほぼ独立した状態を維持していました。

しかし元亀2年(1571年)、対立勢力であった織田信長に焼き討ちされたことにより、その勢力は弱まります。

その後、豊臣秀吉や徳川家康によって僧坊が再建され、現在の根本中堂は徳川家光が再建したものです。

世界平和の祈りの集い

1987年には、延暦寺の座主の呼びかけで、世界の主だった宗教指導者が比叡山に集まり、比叡山宗教サミットが開催されました。

その後も毎年、国内外のさまざまな宗教指導者や宗教関係者が集まる「世界平和の祈りの集い」が開催されています。

延暦寺といえば、織田信長による焼き討ちってイメージがあるかも。
マッチャ
実は、ホントかどうかは明らかでないんだって。
歴史が少しずつ紐解かれていくのはおもしろいね。

比叡山延暦寺の基本情報

京都の世界遺産 比叡山延暦寺の常夜灯

延暦寺の常夜灯

延暦寺は、滋賀県と京都府にまたがり、標高848メートルの比叡山全域を境内とする寺院です。最澄による天台宗の総本山で、日本仏教の母山といわれています。

広大な敷地を行き来するには、比叡山内シャトルバスを使うのが便利です。

住所 滋賀県大津市坂本本町4220
電話番号 077-578-0001
アクセス 比叡山ドライブバス 延暦寺バスセンター
坂本ケーブル 延暦寺駅より徒歩約8分

※電車・バス・車でのアクセスがわかりやすいナビサイトが便利です。

巡拝時間 東塔 3~11月 8:30~16:30 12月 9:00~16:00 1~2月 9:00~16:30
西塔・横川 3~11月 9:00~16:00 12月 9:30~15:30 1~2月 9:30~16:00
巡拝料 東塔・西塔・横川共通券 大人:700円 中高生:500円 小学生:300円
国宝殿(宝物館) 大人:500円 中高生:300円 小学生:100円
所要時間の目安 140~200分
公式サイト https://www.hieizan.or.jp/

まとめ

比叡山延暦寺の見どころと歴史について、分かりやすく簡単にまとめました。

行きづらい場所にあると思われがちですが、京都駅からバス一本で行くこともできます。また、マイカーやレンタカーでドライブするのも楽しいと思いますよ。

雲の上から京都を一望できる比叡山。琵琶湖を眺めながらの道中と、国宝を堪能する世界遺産の旅を楽しんでくださいね。

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