二条城の見どころと歴史についての簡単まとめ

当ページのリンクには広告が含まれています
京都の世界遺産 二条城の見どころと歴史

京都の二条城といえば、歴史の教科書でもおなじみの観光名所です。また世界遺産に登録されたことで、海外からも大勢の観光客が毎年訪れます。

徳川将軍家ゆかりの城にふさわしく、城内には国宝や重要文化財クラスの建造物あるいは絵画などが数多く残り、見ごたえも抜群!

そんな二条城へ初めて訪れる方が、もっとスムーズに観光できるように、ここでは基礎的な知識や見学ポイントを紹介しましょう。

目次

二条城の見どころ

時間がなくてもここだけはおさえておきたい、という二条城の見どころを簡単にまとめます。

唐門

京都の世界遺産 二条城の唐門

二条城の外堀を渡って敷地に入り、最初に見どころになるのが重要文化財の「唐門(からもん)」です。

唐破風(からはふ)と呼ばれる屋根部分には、きらびやかな極彩色の彫刻が施されており、重厚感の漂う外観は見ごたえ抜群。門の前に佇みながら、花鳥風月の絢爛豪華な彫刻を堪能できます。

二の丸御殿

京都の世界遺産 二条城の二の丸御殿

門をくぐり抜けてそのまま進めば、武家風書院造りの「二の丸御殿(にのまるごてん)」が現れます。

ここには車寄と遠侍(とおさぶらい)をはじめ、式台や大広間そして蘇鉄の間(そてつのま)、さらに黒書院や白書院といった6棟が、東南から北西へ向けて立ち並んでおり、全てが国宝に指定されています。

この中でも大広間については、徳川家最後の将軍となった慶喜(よしのぶ)が、諸藩の重臣の前で大政奉還を宣言した、歴史的な場所として有名です。

またこの御殿には、国の重要文化財に指定されものを含め、狩野派の作品など約3000面以上の障壁画が遺されており、それを見学するだけでも訪れる価値があります。

本丸御殿

京都の世界遺産 二条城の本丸御殿

国の特別名勝「二の丸庭園」を眺めながら内堀を渡っていくと、「本丸御殿(ほんまるごてん)」の建物を目にすることができます。

城の中心部である「本丸」という言葉が意味する通り、かつてそこには五層の天守閣がそびえていました。

しかし1750年(寛延3年)に落雷のため焼失。さらに1788年(天明8年)には、本殿までも市中の大火よって失いました。

現存する本丸御殿は、明治26年に旧桂宮邸の御殿が移築されたものです。とはいえ、孝明天皇の仮皇居としても使用された御殿であり、由緒ある貴重な建築物であることに変わりはありません。

マッチャ
極彩色の彫刻で彩られた唐門は、ついマジマジと見惚れてしまう美しさなんだよね。
ホント、こんな技術が何百年も前からあるってすごいことだよね!
あわせて読みたい
二条城でホ~ホケキョ! 葵はマッチャに連れられて二条城にやってきました。 葵のおばさんが京都に遊びに来るのですが、葵のお母さんが用事で案内できないので、代わりに葵がその役を仰せつかり...

二条城の歴史について簡単に説明

現所在地にある二条城は、徳川家康が上洛した際の滞在所にするため、あるいは京都御所を守護する目的として、1603年(慶長8年)に建造されました。

そもそも「二条城」と呼ばれるようになったのは、足利尊氏から3代将軍義満まで、将軍家の屋敷を「二条陣」または「二条城」と呼んだことに由来します。

ただし現存する二条城との関連性は薄く、所在地も異なることから、「旧二条城」などと区別されます。

1603年(慶長8年)に徳川家康が征夷大将軍に任命され、祝賀の儀を開いたのが、この二条城です。また15代将軍の慶喜が大政奉還して、徳川幕府の終焉を宣言したのもこの城です。

約260年にも及ぶ徳川幕府の時代を語る際には、絶対に欠かすことのできない、歴史的な名所と言えます。

明治維新を迎えると、京都御所にあった桂宮御殿が本丸に移築され、皇室が過ごす「二条離宮」となります。

また1915年(大正4年)には、大正天皇即位の大典も実施されました。

1939年(昭和14年)に、二条離宮が京都市に下賜されると、翌年には一般公開が始まります。二条城の正式名称が「元離宮二条城」と呼ばれるのは、このためです。

戦後の1952年(昭和27年)に、二の丸御殿の6棟が国宝になった他、1982年(昭和57年)には本丸御殿隅櫓(すみやぐら)など、22棟の建物が重要文化財に指定されます。

そして、1994年(平成6年)にユネスコの世界遺産(世界文化遺産)に登録されると、海外でもよく知られる観光スポットとして、大勢の観光客が訪れるようになりました。

マッチャ
15代将軍徳川慶喜による大政奉還の舞台になった二条城は、歴史好きにはたまらない場所と言えるんじゃないかな。
格式ある場所なのに、プロジェクションマッピングのイベントなんかがあるのも面白いよね♪

二条城の基本情報

京都の世界遺産 二条城

桃山時代様式の全貌を見ることができる二条城。伏見城から移したとされる天守閣は、寛延3年(1750年)に落雷で焼失したまま、再建されることはありませんでした。

そのため、基壇だけが残った跡地といった状態なので、二条城といってもお城がドーンと建っているわけではありません。

武家風書院造りを代表する豪華絢爛な二の丸御殿そのものや装飾、障壁画などから、徳川時代の栄華を感じ取ることができます。

住所 京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
電話番号 075-841-0096
アクセス 京都市バス 「二条城前」よりすぐ
地下鉄東西線 「二条城前」より徒歩約2分
開城時間 8:45~16:00(閉城~17:00)
※季節変動あり:詳しくは詳細は二条城の公式サイトを参照してください。
休城日 1、7、8、12月の火曜日(休日の場合は翌日)
年末年始
入城料金 一般 600円、中学生・高校生 350円、小学生 200円

※ただし、下記の方は無料
・市内在住の小中学生
・市内の小中学校生
・市内在住の70歳以上の方
・身体障害者手帳、療育手帳などをお持ちの方とその介護者1名

二の丸御殿観覧料 一般400円、高校生以下は無料
所要時間の目安 50~70分
公式サイト http://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/nijojo/

まとめ

二条城の見どころと歴史について、分かりやすく簡単にまとめました。

歴史的舞台としてよく知られる二条城は、徳川幕府の京都の拠点です。広大な城内にある国宝や重要文化財の建造物、3000面以上の障壁画などを見学することで、徳川時代を堪能してみてくださいね。

また、たびたび行われるライトアップイベントや、桜・紅葉の時期に訪れるのもオススメです。季節によって風景が変わるので、ぜひ何度も訪れてみましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次