清水寺の紅葉風景は、京都の秋の風物詩です。ライトアップは毎年11月中旬から12月上旬にかけて行われており、紅葉とライトアップを同時に楽しむことができます。
清水寺の本堂は国宝に、三重塔や仁王門は重要文化財の世界遺産のひとつに1994年に登録されているのですが、実は清水寺のライトアップも国宝に指定されているんです。
紅葉がキレイに見られるのはいつからで拝観料はいくらなのか、どのくらいの所要時間を想定しておくべきなのか、あらかじめ知っておくと安心です。
また、ここは見ておきたい!という見どころや、行った方々の感想も参考にしてみてくださいね。
清水寺の紅葉はいつから?夜間ライトアップ期間や営業時間について
例年のデータから見ると、見頃のピークは大体11月25日前後となっています。しかし、紅葉の見頃は、その年の気象条件などによって色づきが変わりますので、これは確定ではありません。
清水寺では夜間特別拝観の期間が設けられています。これは、紅葉のピークが予想される日にちを含んで設定されますので、少なくともこの時期に訪れるように調整しましょう。
夜間特別拝観
11月17日(土) ~ 12月2日(日)
17:30 ~ 21:00 受付終了
9~12月の営業時間
9月1日 ~ 11月16日、12月3日 ~ 12月31日
開門時間 6:00 閉門時間 18:00
11月17日(土) ~ 12月2日(日)
開門時間 6:00
夜間参拝受付開始 17:30 ~ 21:00 受付終了
紅葉の現在の見頃など、最新情報は、清水寺の公式Facebookで確認すると便利です。
なかなか事前にこの日!と決めるのは難しいものですので、逆にとてもキレイな紅葉と出会えたら、それだけで運気アップの気分になるから不思議ですね。
成就院庭園特別公開
別名「月の庭」と呼ばれる借景式の庭園。春と秋に特別公開されますが、夜間の特別公開は秋だけです。時間が許すなら、ぜひ見てみて!
11月17日(土) ~ 12月2日(日)
9:00 ~ 16:00 受付終了
18:00 ~ 20:30 受付終了
清水寺のピンクイルミネーション
清水寺は「乳がんキャンペーン」とコラボしており、期間限定でピンクイルミネーションが見られます。
9月28日(金)~10月28日(日)
19:00~22:00
※ 10月20日(土)はお休み
残念ながら、清水寺の中へ入ることはできませんが、仁王門、西門、三重塔がピンクに光り輝くさまは、割と遠くからでも確認することができます。いつもとは違う風景が楽しめますよ。
清水寺で紅葉を見るのにかかる所要時間の目安は?
なんといっても清水の舞台が有名ですが、隅から隅までしっかりと見て回ろうと思うと、かなり広さを感じることになります。
混雑のない通常時の参拝などにかかる所要時間の目安は、1~2時間程度です。
本堂 ⇒ 奥の院 ⇒ 子安の塔 ⇒ 音羽の滝へのルートは、一方通行ですので、この順番に回ることになります。
もし、三重塔、本堂(舞台)、音羽の滝だけ見れればよい、という時間のない人なら、30分で見て回れないことはないでしょう。
しかし、秋の紅葉の時期となると、この時間は1.5倍増しでみておいたほうがいいですね。とにかく人が多くて、なかなか思うように進めませんから。
普段は、入場のチケット売り場の窓口は1~3ヶ所しか開いてなくても、待ち時間もほとんどありません。ここも、紅葉の時期は長蛇の列となり、30分待ちというのがザラです。
清水寺は、6時から参拝が可能です。朝の9時頃には観光バスが続々と到着しますので、団体客で混み合います。
もし昼間に混雑を避けたいのなら、朝の8時前までに入っておくと、それほど混雑なく見て回ることができますよ。
また、夕方は夕日を背景とした美しい舞台を見ることができます。参拝客も減りますので、この時間も狙い目といえるでしょう。
夜間特別拝観の所要時間の目安は?
紅葉の時期に清水寺の夜間ライトアップへ行くなら、最低でも1時間半はみておきたいところです。できれば、その後に食事の予約などを入れない状態で参拝に行きましょう。
夜間の開門前後(17~18時)はかなり混み合います。なるべく混雑を避けたい、ということなら、20時過ぎに行けば、ピーク時ほどの待ち時間は発生しません。
清水寺の紅葉を見るための拝観料はいくら?
本堂も庭園も、昼と夜の拝観料はまったく同じです。入れ替え制となりますので、昼から夜までずっといることはできません。
拝観料 | 大人 400円 |
---|---|
随求堂(慈心院) | 大人 100円 |
成就院庭園 特別拝観 | 大人 600円 |
夜間特別拝観 | 大人 400円 |
成就院庭園 夜間特別拝観 | 大人 600円 |
清水寺の紅葉イルミネーションと見所
観音様の慈悲を表しているという青い一筋の光が空に向かって伸び、紅葉がライトアップされた清水寺は、昼間とは打って変わって幻想的な世界が広がります。
このイベントでは、崖、錦雲渓にせり出すように建てられた清水の舞台とも呼ばれる本堂や、その周辺の山もみじなどが照らされます。
約1,000本の紅葉と、国宝や重要文化財の数々を堪能しましょう。
奥の院から本堂を見る
清水寺といえば、このアングルの写真をよく目にすると思いますが、昼と夜とでは、その表情も変わります。機会があれば、両方を見ておきたいところ。
紅葉で真っ赤に染まった錦雲渓(きんうんけい)に浮かんだようにも見える舞台は格別な景色ですね。遠くに見える市街地の夜景も一緒に楽しめます。
残念ながら、現在は平成の大改修を行っており、平成32年(予定)までは本堂がすっぽりと隠れてしまった状態です。(逆に、この姿こそレア!?)
本堂(舞台)を抜けてから、釈迦堂 ⇒ 阿弥陀堂 ⇒ 奥の院と進むと、この景色がみられます。どんなに時間がなくても、これだけはぜひ肉眼でチェックしてください。
子安の塔から本堂を見る
私はとても好きなのですが、子安の塔まで登っていく方はそれほどいらっしゃいません。本堂を真正面に見られる子安の塔から見る三重塔と舞台も、なかなかの景色ですよ。
舞台を下から見る
舞台から市街地を一望することは、みなさん行っていらっしゃいますが、音羽の滝を過ぎて、下から舞台を仰ぎ見ることは、それほど行っていないように見受けられます。
ぜひぜひ下からの錦雲渓も楽しんでみてくださいね。
清水寺の紅葉を見た方々の感想
京都の紅葉を見て、「清水寺がいちばん良かった♪」とアンケートに答えていただいた方の感想をご紹介します。
その他の感想はこちらでも読めます。
まとめ
清水寺の紅葉について、特別拝観の期間や昼と夜の所要時間、本堂や成就院庭園の拝観料、見所や感想などについてお伝えしました。
ライトアップの光は、オレンジや黄色、赤色が多くあり、紅葉とうまく合っています。また、観音様の慈しみ、悲しみの心を表す青色の一筋の光が放たれるのもお見逃しなく。
ちなみに、清水寺へのアクセスは、京都駅からバスが出ており、とても行きやすいのですが、この時期は道路がかなり渋滞しますので、時間が読めないことも。
そのため、電車を利用するのがオススメですが、京阪電鉄本線の清水五条駅、祇園四条駅からは徒歩約25分、阪急京都本線の河原町駅からは徒歩約30分と、結構な時間がかかります。
時間のない方や、ライトアップの終了時間が近い時などは注意が必要ですので、しっかり計画を練っておいてくださいね。