醍醐天皇の菩提を弔うために建てられた京都最古の塔である五重塔など、国宝や重要文化財を多く保有する世界遺産でもある醍醐寺。
春の桜が有名ですが、秋の紅葉も見逃せません。
北と南では少しズレのある京都の紅葉の見頃ですが、今年の醍醐寺の紅葉の見頃はいつ頃になると予想されているのでしょうか。
また、見学にかかる所要時間や秋の混雑状況と、期間限定のライトアップや秋期特別公開についてもまとめてみました。
京都の紅葉の見頃はいつ?醍醐寺の場合は?
もちろん場所にもよりますが、10月中旬頃からオレンジに色づき、11月中旬に真っ赤に染まる、というのがざっくりとした京都における紅葉期間です。
その年の気候にもかなり左右されますが、11月20日~12月5日あたりがピークと言われています。
醍醐寺の場合は、11月中旬から下旬といったところです。11月16日(金)~12月2日(日)にライトアップされるので、このあたりがピークです。
最新の紅葉の色づき具合を確認するには、京都のオフィシャルサイト京都観光Navi 紅葉だよりをチェックしてみてくださいね。
京都の醍醐寺の見学所要時間はどのくらい?
醍醐山全体を寺域としており、上醍醐と下醍醐で形成される醍醐寺は、広大な敷地を持つ世界遺産(文化遺産)です。
上醍醐と下醍醐の伽藍に、6棟の国宝、10棟の重要文化財の建物があります。
上醍醐の見学所要時間の目安
上醍醐へは片道1時間ほど歩くことになりますので、行って帰ってくるだけで2時間ほどかかる計算ですね。
その上で、国宝の清瀧宮拝殿や薬師堂、文化財指定の開山堂や如意輪堂などがありますので、建物だけでもじっくり見て回ろうと思うと、上醍醐だけで3時間は必要でしょう。
下醍醐の見学所要時間の目安
下醍醐では、醍醐寺の本堂である金堂、京都府内で最も古い木造建築物でもある五重塔といった国宝や、文化財指定の建造物である清瀧宮本殿、国の史跡に指定されている境内など、数多くの歴史的な価値のある建造物を見ることができます。
三宝院では、国宝の唐門や表書院、重要文化財の勅使之間や表書院の襖絵などがあり、こちらも見どころです。
また、境内にある三宝院庭園は、醍醐の花見に際して豊臣秀吉が自ら設計したと伝わる日本庭園であり、国の特別史跡・特別名勝でもあります。
さらに、2018年の霊宝館では秋期特別公開として、初公開の『水晶宝龕入り木造阿弥陀如来像』などの展示がなされます。
ところどころで写真を撮りながら、休憩をとりながら回ってみると、こちらも2時間はみておきたいところです。
上醍醐と下醍醐の見学所要時間の目安
前述の通り、上醍醐・下醍醐での三宝院や霊宝館などすべてを回ろうと思うなら、最低でも5時間ほどは見ておいた方がいいでしょう。
境内には雨月茶屋というお食事処もありますし、お土産が買える売店もあります。間に食事休憩なども必要なら、6時間超え、ほぼ半日がかりになると思って間違いありません。
醍醐寺の紅葉時期は混雑する?
醍醐寺は、豊臣秀吉が数百本の桜を集めて「醍醐の花見」を催したことで知られている花見の名所として知られており、春はかなり混雑します。
約650本ほどある秋の紅葉もなかなかの見ごたえなのですが、春ほどの混雑はありません。
ライトアップ期間は人も多くなりますが、かなりの広さがあるので、それほど混雑を感じることなく紅葉狩りが楽しめる場所だと言えるでしょう。
京都の紅葉ライトアップは醍醐寺も狙い目!
この醍醐寺は、毎年秋に夜間拝観を実施しており、境内が美しくライトアップされます。
特に弁天池の中に浮かぶ弁天堂の周囲には、色とりどりの紅葉があり、京都の夜の幻想的な雰囲気と相まって、およそこの世のものとは思えないほどの美しい景色を眺めることができます。
京都の中心部から離れており、見終わった後に立ち寄れるお店もほとんどない場所だからなのか、それほど混まない狙い目の紅葉ライトアップ場所なのです。
日程 | 2018年11月16日(金)~12月2日(日) |
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時間 | 18:00~20:50(最終受付は20:10) |
料金 | 1,000円 |
醍醐寺霊宝館の秋期特別公開
今年はじめて公開される『水晶宝龕入り木造阿弥陀如来像』がいちばんの目玉ですが、国宝の絵画『五重塔旧四天柱』やたくさんの重要文化財もお披露目されます。
2018年秋公開の重要文化財指定一覧
- 千手観音立像
- 不動明王像
- 降三世明王像
- 軍荼利明王像
- 金剛夜叉明王像
- 大威徳明王像
- 金銅両界曼荼羅のうち金剛界
- 金銅両界曼荼羅のうち胎蔵界
- 大日金輪像(胎蔵界)
- 六字経曼荼羅図
- 弥勒菩薩像
- 悉曇字母
- 遊仙窟
- 大唐西域記 巻第十一
- 地蔵菩薩立像
- 阿弥陀如来坐像
水晶中に輝く阿弥陀如来の小宇宙
展示期間 | 2018年10月15日(月)~12月10日(月) |
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開館時間 | 10月15日~12月2日 9:00~17:00(最終受付は16:00) 12月3日~12月10日 9:00~16:30(最終受付は15:30) |
醍醐寺の基本情報
醍醐寺は、京都市伏見区にある真言宗醍醐派の総本山です。その歴史は古く、建立されたのは平安初期の874年です。
境内には国宝に指定されている薬師如来像や虚空蔵菩薩立像、重要文化財となっている清瀧宮本殿、絹本著色阿弥陀三尊像など多くの文化財が所蔵されています。
建造物・彫刻・絵画・工芸など十数万点もの文化財があり、約7万点が国宝や重要文化財に指定されているという宝庫なのです。
これらは古都京都の文化財として世界遺産にも登録されているため、世界中から多くの観光客で賑わう観光スポットのひとつとなっています。
住所 | 京都市伏見区醍醐東大路町22 |
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電話番号 | 075-571-0002 |
アクセス | 地下鉄醍醐駅下車より徒歩約15分 京阪バス 醍醐寺・醍醐寺前すぐ |
下醍醐の拝観時間 | 3月1日~12月第1日曜日 9:00~17:00 12月第1日曜日の翌日~ 2月末日 9:00~16:30 ※拝観券の発券は閉門1時間前まで(入場は閉門30分前まで) |
下醍醐の拝観料 | 3月20日~5月15日・10月15日~12月10日 拝観券(三宝院・霊宝館・伽藍)1,500円 上記以外の期間 800円 |
上醍醐の入山受付時間 | 3月1日~12月第1日曜日 9:00~16:00 12月第1日曜日の翌日~ 2月末日 9:00~15:00 |
上醍醐の入山料 | 拝観券がある場合 500円 拝観券がない場合 600円 |
所要時間の目安 | 60~360分 |
公式サイト | https://www.daigoji.or.jp/ |
まとめ
京都の紅葉の見頃について、醍醐寺はいつ頃がピークなのか、また見学所要時間や混雑状況、ライトアップと秋期特別公開などについてお伝えしました。
紅葉の見頃は11月下旬から12月上旬とやや遅めですので、そのタイミングで訪れるのが最もおすすめです。
若者からシニアまで、幅広い層が楽しめる醍醐寺には、京都市営地下鉄の醍醐駅から徒歩でアクセス可能ですし、京都駅からの直通バスも運行しており、行きやすい所です。
ぜひ一度は秋の醍醐寺の紅葉を堪能してみてくださいね。