東寺(教王護国寺)の見どころと歴史についての簡単まとめ

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京都の世界遺産 東寺(教王護国寺)の見どころと歴史

日本はもちろん、外国の方々にも人気のある京都は、風情のある観光スポットが盛りだくさんある街です。

「清水寺や伏見稲荷大社などはよく知っているけど、東寺はあまり知らないなぁ」、といった方に、今回はその世界遺産である東寺(教王護国寺)にフォーカスして、さまざまな魅力を簡単にお伝えしていきます。

目次

東寺の見どころ

東寺にはさまざまな見どころがあり、すべて解説しようと思うと、本が一冊書けてしまうくらいです。そこで、今回は次の4つについて焦点を当てていきます。

五重塔

京都の世界遺産 東寺(教王護国寺)の五重塔

東寺の五重塔は、雑誌やテレビなどで幾度となく目にしていると思いますが、やはり実物を見上げたいものですよね。

弘法大師が着工し、50年以上かかって完成した現在の塔は、徳川家光の寄進で5代目です。現存する古い木造の塔では高さ日本一で、国宝でもあります。

54.8メートルもの高さの塔は、京都駅からも見えるほど。

また、内部の八大菩薩などは特別公開時に見ることができますので、機会があればぜひ拝観してみましょう。

立体曼荼羅

京都の世界遺産 東寺(教王護国寺)の講堂

講堂

講堂に安置された立体曼荼羅(国宝16体、重要文化財5体)は必見!

曼荼羅とは、密教の教えをわかりやすく表現したものです。

密教とは、秘密の教義や儀礼を師弟の伝承によって秘密裏に伝えていく仏教のことをいいます。密教と反対の教えを顕教といい、世間一般に幅広く仏教を広めていく考えです。

立体曼荼羅はその密教の教えを視覚的にわかりやすくしたもので、別名「羯磨曼荼羅(かつままんだら)」とも呼ばれています。

弘法大師空海の手によって作られ、如来・菩薩・明王・天部の二十一尊の仏さまがこの弘法大師空海の教えを私たちに語り続けています。

不動明王

京都の世界遺産 東寺(教王護国寺)の御影堂(大師堂)

御影堂(大師堂)

御影堂(大師堂)の国宝、不動明王像。不動明王という言葉を知っている人は多いかもしれませんね。

不動明王は、降三世明王(ごうざんぜみょうおう)、軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)、大威徳明王(だいいとくみょうおう)、金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)を含む五大明王の中心となる明王です。

とても偉い明王ということですね。大日如来の化身ともいわれ、大日如来の内心の決意を表現したものであると見なされています。怒りの明王というイメージでしょうか。

宝物館

最後に宝物館について。宝物館は年に2回、春と秋に開館します。

館内には、兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)・地蔵菩薩(じぞうぼさつ)・愛染明王(あいぜんみょうおう)・如来三尊(みょらいさんぞん)などの迫力のある仏像が安置されています。

足利尊氏が寄進した梵鐘などを含む寺宝が多く展示されています。

その中でも注目すべきは、千本の手をもつ「千手観音菩薩」です。6メートル弱の高さを誇り、ひときわ存在感を示していますので、特別公開時は必見です。

マッチャ
東寺にはたくさんの国宝や重要文化財があって、仏教美術の宝庫なんだ。
おばあちゃんになる頃には、半分くらいは見られるかなぁ?

東寺の歴史について簡単に説明

京都の世界遺産 東寺(教王護国寺)の金堂

金堂(こんどう)

東寺は、1994年に世界遺産として登録され、平安遷都とともに建立された官寺、いわゆる国立の寺院です。

延暦15年(796年)に官寺として創建され、弘仁14年(823年)に嵯峨天皇から弘法大使(空海)に託され、真言密教の道場として発展しました。

建立から1200年が経過していて大変歴史があり、平安京の遺構として唯一残っている貴重な建物でもあります。

中国の唐で仏教や密教を新しく学んできた弘法大使(空海)は、桓武天皇の後に即位した嵯峨天皇により、その寺院の管理を任されました。日本で最初の密教寺院が誕生した瞬間です。

東寺ではこういった経緯から、密教・仏教・曼荼羅とは何かを学び理解することが可能です。

また、たくさんの迫力のある仏像が安置されていますので、観光スポットとしても見どころ抜群です。東寺では、今までに体験したことのない異世界が堪能できることでしょう。

マッチャ
教王護国寺(きょうおうごこくじ)という名前には、「王を教え、国を護る」という意味が込められているんだ。
ふむふむ、正式名称はかしこまってるのね。
京都市民には「弘法さん」って親しみやすく呼ばれてるよ。

東寺の基本情報

京都の世界遺産 東寺(教王護国寺)の南大門

南大門

正式名称は教王護国寺(きょうおうごこくじ)。国宝の五重塔が建つ、空海(弘法大師)ゆかりの日本初の密教寺院です。

平安京の玄関口であった羅生門の左右に、国家を守るために設けられた東西ふたつの官寺のうちの一つが東寺です。(西寺は早々に衰退してしまいました)

現在の建物は、15世紀末~江戸初期に再建されたとされています。

住所 京都市南区九条町1番地
電話番号 075-691-3325
アクセス 京都市バス 東寺東門前、東寺南門前、九条大宮、東寺西門前下車より徒歩約1分
近鉄 近鉄東寺駅下車より徒歩約10分
JR京都駅(八条口)下車より徒歩約15分
開門時間 5:00~17:00
拝観時間 金堂・講堂 8:00~17:00(受付は16:30まで)
宝物館・観智院 9:00~17:00(受付は16:30まで)
拝観料金 御影堂・食堂や境内は無料

金堂・講堂 大人 500円、高校生 400円、中学生以下 300円
観智院:高校生以上 500円、中学生以下 300円
共通券:高校生以上 800円、中学生以下 500円

※特別公開時は拝観料が変更になります。
詳細は東寺の公式サイトを参照してください。

所要時間の目安 30~60分
公式サイト http://toji.or.jp/

まとめ

東寺(教王護国寺)の見どころと歴史について、分かりやすく簡単にまとめました。

境内は無料で自由に入れますので、散策を楽しむこともできます。また、春の桜と秋の紅葉の時期には夜間ライトアップがあり、幻想的な風景に変化するのも見ものです。

なお、弘法大師の命日である毎月21日には弘法市という縁日が開かれます。カワイイ雑貨や手作りスイーツなどの露店が立ち並ぶため、大勢の方が足を運んでいますよ。

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