「今日の京都はなにかイベントやお祭りないかな?」
時間が空いたりして、ふとそう思うことがありませんか?
7月に行われる主な行事・イベント・お祭りなどをまとめました。
京都らしい行事が見てみたい!と思い立ったら、ぜひチェックしてみてください。
拝観休止日などは追加・変更される場合があります。実際に公式サイトでしっかり確認してくださいませ)
もくじ
京都の行事 7月のカレンダー
伝統行事が多い古都京都では年間を通じてさまざまな祭りが行われていますが、毎年7月に行われる八坂神社の祭礼「祇園祭」はその中でも最も盛大な祭りの一つです。
7月1日から31日まで、何かしら祇園祭を感じられる風景に出会えることでしょう。

なお、この時期限定のお菓子なども多く見受けられますので、そういったお土産を選ぶといつもとは違う京都が感じられますよ。
日程 | イベント名 | 場所 | 料金 |
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7/1(日) ~9/30(日) | 宇治川 鵜飼開き | 宇治川 | 2,000円 |
6/25(火) ~7/10(水) | 桔梗を愛でる特別拝観 | 天得院 | 500円 |
7/1(月) ~15(月) | 風祭り | 千本ゑんま堂(引接寺) | 2,000円 |
7/1(月) ~31(水) | 祇園祭 | 八坂神社ほか | 基本無料* |
7/1(水) ~9/23(月) | 嵐山の鵜飼 | 大堰川 | 1,800円~ |
7/6(土) 7(日) | 七夕会 夜間特別拝観 | 高台寺 | 600円 |
7/7(日) | 精大明神例祭 七夕祭 | 白峯神宮 | 無料 |
7/7(日) | 恋愛成就 七夕祭 | 地主神社 | 無料* |
7/8(月) | 貴船の水まつり | 貴船神社 | 無料 |
7/6(土) ~28(日) | 観蓮会 | 法金剛院 | 500円 |
7/10(水) | 金毘羅例大祭 | 円蔵院 | 無料 |
7/19(金) ~28(日) | 御手洗祭 | 下鴨神社(御手洗社) | 300円 |
7/14(日) | やわた太鼓まつり宮入 | 石清水八幡宮(高良神社) | 無料 |
7/20(土) 21(日) | 本宮祭 | 伏見稲荷大社 | 無料 |
7/21(日) | 御田祭 | 松尾大社 | 500円 |
7/25(木) | 鹿ケ谷カボチャ供養 | 安楽寺 | 500円 |
7/25(木) | 宝物虫払会 | 真如堂 | 500円 |
7/27(土) 28(日) | きゅうり封じ | 五智山蓮華寺 | 1,000円 |
7/27(土) | ほうろく灸祈祷 | 三宝寺 | 2,000円 |
7/28(日) | 御手洗祭 | 蚕ノ社 | 無料 |
7/28(日) | 火渡り祭 | 狸谷山不動院 | 500円* |
7/31(水) | 茅の輪神事 | 御香宮神社 | 無料 |
7/31(水) 8/1(木) | 千日詣り | 愛宕神社 | 無料 |
京都の夏の陽射しは半端ありません!
帽子や日傘など、万全の夏対策でいらしてくださいね。
また、寺社には冷房などなく、とにかく暑い!
ミニ扇風機があると、快適に散策できますよ。
安くて卓上置きもできてバッテリーの持ちもよいのがコレ!
5~9月まで、かなりの活躍っぷり!
私は家の中用と外出用と、ふたつ持ってます♪
京都の行事 7月のおすすめイベントやお祭り
上記のカレンダーに挙げた行事について、どんなイベントやお祭りなのか、内容をカンタンにまとめました。
宇治川 鵜飼開き
宇治川の鵜飼開きは、宇治市が行う夏のイベント。
宇治川の鵜飼は10世紀には既に行われおり、平安時代を代表する作品、今昔物語や蜻蛉日記にも登場するほどの伝統イベントと伝えられます。
しかし、殺生を忌み嫌う仏教が浸透し始めると、このイベントは徐々に衰退していきました。再開されたのは1926年です。
宇治川の鵜飼開きの見どころは、何といっても鮎を捕まえる鵜とそれを操る鵜匠たちの奮闘ぶり。夜間に開催され、船の提灯に多くの火を灯らせてのイベントなので、幻想的な雰囲気の中、華麗な世界を満喫できます。
(船を貸し切りにすることも可能。)
日程 | 7月1日(日)~9月30日(日) |
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時間 | 乗合船の場合 7月1日~8月31日 18:00~20:00頃 9月1日~9月30日 17:30~19:30頃 |
料金 | 大人:2,000円 小学生:1,000円 |
場所 | 宇治川 乗船場所:宇治公園中の島喜撰橋畔(宇治橋上流塔の島) |
アクセス | 京阪宇治線 宇治より徒歩約10分 JR奈良線 宇治より徒歩約15分 |
公式サイト | https://www.city.uji.kyoto.jp/0000005980.html |
桔梗を愛でる特別拝観
無夢一清禅師が開創した東福寺五塔頭のひとつ「天得院」では、毎年杉苔に覆われた庭に咲く桔梗の開花に合わせて、夏の風物詩「桔梗を愛でる特別拝観」が開催されます。
期間限定で開催される「桔梗を愛でる特別拝観」とは、桃山時代に作庭されたとされる枯山水庭園にて、約300株ともいわれる青色や白色の気品溢れる八重の桔梗を楽しめる催しです。
通常は非公開のお寺ながらも、特別拝観の時期には多くの人で賑わいます。また、特別拝観期間中は、予約をすれば庭園を鑑賞しながら精進料理を頂くこともできます。
日程 | 6月25日(火)~ 7月10日(水) |
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時間 | 10:00~16:30(受付終了 16:00) |
料金 | 大人500円、中高生300円、小学生以下無料(保護者同伴に限る) |
場所 | 天得院 |
アクセス | JR奈良線、または京阪本線「東福寺」駅下車、徒歩約7分、または市バス「東福寺」下車、徒歩約5分 |
公式サイト | http://www.tentokuin.jp/tera/ |
風祭り(夜間特別拝観・風鈴供養)
千本ゑんま堂引接寺は、百人一首でも有名な小野篁(おののたかむら)が建立した寺院です。
小野篁卿は、この世とあの世を行き来する神通力を持ち、昼は宮中に勤め、夜は閻魔之廰に仕えたと言う伝説を残している人物。
この千本ゑんま堂のある辺りは、小野篁卿が定めた平安京三大葬送の地の一つである蓮台野の入口にあたり、多くの石仏や石塔が建立されていた事から千本の名が付いたと言われる場所です。
こうした由来のある千本ゑんま堂引接寺で、7月の夕暮れから夜に明かりが点され、心に染みる風鈴の音とほのかな香の薫りを楽しみながら、お詣りする行事が風祭り。
古都の涼を求める風物詩となっていますよ。
日程 | 7月1日(月)~15日(月) |
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時間 | 19:00~(受付は18:00~) |
参加料 | 大人 2,000円、中学生以下 1,000円 ※浴衣または着物でご参拝の方は特典あり |
場所 | 千本ゑんま堂(引接寺) |
アクセス | 市バス 千本鞍馬口、乾隆校前より徒歩すぐ |
公式サイト | http://yenmado.blogspot.com/ |
祇園祭
日本三大祭の一つとしても有名な祇園祭。起源は869年(平安時代)、日本各地で疫病が流行した時に平安京の神泉苑に祇園の神を祀り、災厄がなくなることを祈ったことから始まります。
祭りは7月1日から31日まで1ヶ月間行われますが、見どころがあるのは京都の中心街をさまざまな山車が巡行する山鉾巡行や、八坂神社の三基の神輿が巡行する神幸祭などです。
山鉾巡行までは、美しい装飾品で飾られた山鉾を間近で見ることもできます。例年多くの観光客が京都を訪れて、夏の風物詩である祇園祭を楽しんでいますよ。
日程 | 7月1日(月)~7月31日(水) |
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日時 | 主な祭事 神用水清祓式 7月10日、28日 10:00~ お迎提灯 7月10日 16:30~20:30 神輿洗式 7月10日、28日 18:00~20:30 山鉾巡行(前祭) 7月17日 9:00~ 神幸祭 7月17日 16:00~ 神輿渡御 7月17日 18:00頃~ 山鉾巡行(後祭) 7月24日 9:30~ 花傘巡行 7月24日 10:00~12:00 還幸祭 7月24日 17:00~ |
料金 | 無料 (有料祭事、有料観覧席あり) |
場所 | 八坂神社ほか |
公式サイト | http://www.yasaka-jinja.or.jp/event/gion.html |
嵐山の鵜飼
「大堰川うかべる舟のかがり火にをぐらの山も名のみなりけり」という在原業平の歌にもあるように、嵐山の鵜飼は1000年の昔、平安時代にはすでに行われていたことが分かります。
鵜たちは渡り鳥である野生のウミウで、鵜匠が訓練したもの。風折烏帽子に腰みのの鵜匠は、鵜をつないだ綱を巧みに操り、鮎などの魚を捕ります。
川面にかがり火が揺れる幻想的な空間を楽しめますよ。
日程 | 7月1日(水)~9月23日(月) |
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時間 | 乗合船 19:00~(販売は18:00~)、20:00~(販売は19:00~) . 宮廷鵜飼船 7/1~8/31 20:00~、 9/1~9/23 19:30~ |
料金 | 乗合船 大人 1,800円、4~12歳 900円 宮廷鵜飼船 大人 2,100円、4歳~12歳 1,050円 |
場所 | 大堰川 |
アクセス | 京福嵐山線 嵐山より徒歩約10分 阪急嵐山線 嵐山より徒歩約15分 JR嵯峨野線 嵯峨嵐山より徒歩約15分 トロッコ(嵯峨野観光鉄道) 嵐山より徒歩約15分 |
公式サイト | http://arashiyama-yakatabune.com/%E5%B5%90%E5%B1%B1%E3%81%AE%E9%B5%9C%E9%A3%BC/ |
七夕会 夜間特別拝観
高台寺では夜間特別拝観が季節ごとに行われ、夏の夜間特別拝観は境内に立てられた、短冊が吊るされた大笹が見どころの七夕会が開催されます。
ライトアップされた大笹は、とても幻想的な雰囲気を感じることができます。短冊は自由に書くことができるので、願ごとを吊るしてみるのも童心に帰っていいかも。
また、予約制の七夕茶会も開催されるので、興味がある方はおさえておきましょう。
日程 | 7月6日(土)・7月7日(日) |
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時間 | 17:00~21:30 |
料金 | 600円 |
場所 | 高台寺 |
アクセス | 市バス 東山安井より徒歩約7分 京阪 祇園四条より徒歩約10分 阪急 阪急河原町より徒歩約15分 |
公式サイト | https://www.kodaiji.com/ |
精大明神例祭 七夕祭
白峯神宮の精大明神例祭は七夕祭とも呼ばれ、地元の少女たちが小町をどりを奉納するお祭りです。これは奈良時代に宮中行事から始まりました。
その衣装は紫のハチマキに桔梗の銀かんざし、緋の襦袢を片袖脱いで青を基調にした着物を着て行われるため、コントラストがとてもキレイです。
明治以降一時途絶えていましたが、昭和に入って復活。歌に合わせて打ち鳴らす太鼓が、静かな神社の境内に響き厳かな雰囲気になります。
日程 | 7月7日(日) |
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時間 | 蹴鞠奉納 13:30~ |
料金 | 無料 |
場所 | 白峯神宮 |
アクセス | 市バス 堀川今出川より徒歩約1分 地下鉄烏丸線 今出川より徒歩約8分 |
公式サイト | http://shiraminejingu.or.jp/ |
恋愛成就 七夕祭
地主神社の恋愛成就七夕祭は、七夕こけしお祓いの神事で、縁結びや恋愛成就を祈願するロマンティックなお祭り。恋の願掛けを行うカップルや、女性からも厚い信仰を集めています。
織姫と彦星に見立てた一組の紙こけしに自分と相手の名前を書き、結び合わせて本殿両側の大笹につるして祈願します。
相手のいない人でも、理想のタイプを書き込むことで恋愛成就七夕祭に参加することができますよ。良縁を願う思いで境内は盛り上がります。
日程 | 7月7日(日) |
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時間 | 14:00~ |
料金 | 無料 (ただし清水寺通り抜けの拝観料400円は必要) |
場所 | 地主神社 |
アクセス | 京都市バス 五条坂より徒歩10分 京阪バス 清水道または五条坂より徒歩10分 京阪電鉄 清水五条駅より徒歩約25分 |
公式サイト | http://www.jishujinja.or.jp/ |
貴船の水まつり
貴船の水まつりは、水の恵みをもたらす水神である貴船神社の神様に感謝の念を捧げる年中行事。古の時代に行われていた神秘な雨乞神事を現代風にアレンジした祭礼として、昭和38年に始められました。
主な行事の内容としては、水と切っても切れない関係にあるお茶を、裏千家宗家により神に奉納する献茶式とお茶会が催されます。また舞楽奉納の儀、そして生間流30代目家元による式包丁の儀等が行われます。
式包丁の儀は、烏帽子・狩衣や直垂・袴を著けた料理人が、まな板の上の魚に直接手を触れることなく、包丁とまなばしを用いて、テーマに従い庖丁さばきを披露する有職料理で、一見の価値があると思いますよ。
日程 | 7月8日(月) |
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時間 | 10:00~ |
料金 | 見学無料(茶席券 3,000円) |
場所 | 貴船神社 |
アクセス | 叡山電車 貴船口より徒歩約30分 京都バス 貴船より徒歩約5分 |
公式サイト | http://kifunejinja.jp/ |
観蓮会
観蓮会では、天竺・法金剛院・大賀・誠・即非・王子蓮など、約90種の蓮を見ることができます。そのため法金剛院は、蓮の寺とも呼ばれています。
さまざまな蓮を一堂に見ることができ、その様はとても神秘的で美しい風景です。
また、仏像(重要文化財)や池泉回遊式浄土庭園(国の特別名勝)も公開されます。
日程 | 7月6日(土)~28日(日) |
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時間 | 7:00~16:00(受付は~15:30) |
料金 | 500円 |
場所 | 法金剛院 |
アクセス | 市バス 花園扇野町より徒歩約2分 |
金毘羅例大祭
円蔵院の金毘羅大祭は、毎年大般若経の転読・ご祈祷を行います。護摩木に願い事を書き、お焚き上げをすることで願いがかなうといわれています。
多くの露天なども出店されるので、子供連れの方や外国人の方でも、気軽に訪れることができ、毎年多くの参詣者でにぎわいます。
日程 | 7月10日(水) |
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時間 | 16:00頃~ |
料金 | 無料 |
場所 | 円蔵院 |
アクセス | JR奈良線 新田より徒歩約5分 近鉄京都線 大久保より徒歩約7分 |
公式サイト | https://enzouin.com/ |
御手洗祭
下鴨神社で土用の丑の日頃に行われる御手洗祭。
起源は平安時代で、貴族が夏に向かって御手洗池に足をつけて涼を取ったことと言われます。これが一般的な行事として普及し、無病息災を祈る形態になって今日に至ります。
行事の次第は、まず、受付でロウソクをお供えと引き換えに受け取ります。ロウソクをもって、御手洗池に入ります。池と言っても長い小川といった感じ。
ここは地下水が湧き出て流れていますので、とても心地よいのです。池の中には祠があり、種火がありますから持参したロウソクに点火し、それをもって御手洗社を目指します。
御手洗社にある祭壇にロウソクを捧げることで、願い事が叶うと言われますが、ここでは無病息災を祈るのが一般的ですね。
日程 | 7月19日(金)~28日(日) |
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時間 | 9:00~21:00 |
料金 | 300円(ろうそく代) |
場所 | 下鴨神社(御手洗社) |
アクセス | 京都市バス 下鴨神社前または糺ノ森前よりすぐ 京阪電鉄 出町柳駅より徒歩約12分 |
公式サイト | https://www.shimogamo-jinja.or.jp/ |
やわた太鼓まつり宮入
石清水八幡宮(高良神社)の太鼓まつり宮入りは、江戸時代中期の1783年又は1784年頃に地元の有志が社殿前に提灯を並べたり茶店を出した私的行事が起源だと言われています。
その後、江戸末期の文政年間に太鼓を載せた屋形神輿が氏子町内ごとに造られて、豪華な太鼓祭りに発展したんだとか。
その威勢の良い祭りを一目見ようと、多くの人が集まるようになりました。今では露店が立ち並び、家族連れやカップルなど多くの人で賑わっています。
日程 | 7月14日(日) |
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時間 | 18:30頃~ |
料金 | 無料 |
場所 | 石清水八幡宮(高良神社) |
アクセス | 男山ケーブル 男山山上より徒歩約5分 |
公式サイト | http://www.iwashimizu.or.jp/ |
本宮祭
伏見稲荷大社の本宮祭は、参集殿前の広場では和太鼓や本宮踊りが奉納され、稲荷山全域の石灯篭と献納提灯にあかりを灯す万灯神事が行われます。
さらに、400点を超える行灯画が展示され、JR奈良線稲荷駅から続く参道にも無数の提灯が吊るされるため、伏見稲荷大社周辺が真っ赤に染まります。
楼門には、松下幸之助が奉納した浅草寺を連想させる巨大な提灯が吊るされるため、国内外の参拝客のフォトスポットとなっていますよ。
稲荷神の神使である狐のお面が売られますが、真っ赤で神秘的なお祭りの雰囲気にとてもマッチしていますので必見です。
日程 | 7月20日(土)・21日(日) |
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時間 | 7/20(宵宮祭) 18:00~22:00 7/21(本宮祭) 9:00~22:00 |
料金 | 無料 |
場所 | 伏見稲荷大社 |
アクセス | JR奈良線 稲荷より徒歩すぐ 京阪本線 伏見稲荷より徒歩約5分 市バス 稲荷大社前より徒歩約7分 |
公式サイト | http://inari.jp/ |
御田祭
御田祭は京都最古の神社といわれる松尾大社にて行われており、五穀豊穣を祈願して行われるお祭りです。予祝行事として行われ、京都市無形民俗文化財に指定されています。
御田祭の起源は古く、かつてはこの祭りで配布された苗を持ち帰り、田の虫除けにしたと言われています。現在は、神職によって祝詞奏上や奉幣使で祈願詞奏上を行い、五穀豊穣を祈願します。
花笠を付けたかいばりにたすき掛けをした植女と呼ばれる童女が神職から早苗を受けて神事が引き継がれ、その後植女は壮夫の肩に乗り拝殿を三周し、お祭りは終了です。
日程 | 7月21日(日) |
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時間 | 10:00~ |
料金 | 大人 500円(庭園・神像館共通) |
場所 | 松尾大社 |
アクセス | 阪急 松尾大社よりすぐ 市バス 松尾大社前よりすぐ |
公式サイト | http://www.matsunoo.or.jp/ |
鹿ケ谷カボチャ供養
鹿ケ谷カボチャ供養は、参拝者が煮炊きされた鹿ケ谷カボチャを食べ、中風にかからないよう祈願する一風変わった、しかし220年以上も続く伝統行事です。
ちなみに、中風は風邪のことかと思いきや、脳血管障害のことを指すんだそう。
鹿ヶ谷カボチャは、江戸時代の寛政年間(1790年頃)、京都の栗田に住んでいた玉屋藤四郎が青森県に行った際にカボチャの種を持ち帰り、鹿ケ谷で栽培したら突然変異し、ひょうたんの形になったとされています。
この当時の安楽寺の住職が本堂で修行をしていたところ、ご本尊の阿弥陀如来から「夏の土用の頃に、鹿ケ谷カボチャを振る舞えば中風にならない」という啓示があり、それが行事が始まったきっかけです。
日程 | 7月25日(木) |
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時間 | 9:00~15:00 |
料金 | 500円 |
場所 | 安楽寺 |
アクセス | 市バス 真如堂前、錦林車庫前より徒歩約15分 地下鉄東西線 蹴上より徒歩約30~40分 |
公式サイト | http://anrakuji-kyoto.com/ |
宝物虫払会
紅葉で有名な真如堂ですが、ここは天台宗の寺院で御本尊は慈覚大師作と伝わる阿弥陀如来です。平安時代後期の作で重要文化財です。
毎年7月に国宝を含む200点余の寺宝を一斉に虫干しをする、宝物虫払会(ほうもつむしばらいえ)が行われ一般にも公開されます。
寺宝の内、主なものは国宝の仏師運慶の願経として名高い法華経6巻等や、重要文化財である室町時代の真如堂縁起絵巻三巻、や狩野山雪の寒山拾得、涅槃図などがあり、これらを間近で拝見することができます。
また、安倍清明ゆかりの「極楽往生の宝印」のお加持や授与の他、暑気払いの枇杷湯の接待等もあります。
日程 | 7月25日(木) |
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時間 | 9:00~15:00 |
料金 | 大人 500円、高校生 300円、中学生 200円 |
場所 | 真如堂 |
アクセス | 市バス 真如堂前、錦林車庫前より徒歩約8分 |
公式サイト | https://shin-nyo-do.jp/ |
きゅうり封じ
弘法大師が病を治す秘法に由来したものが「きゅうり封じ」で、きゅうりに病を封じ込めて五智不動尊に病気平癒を祈願する式典です。
この秘法は全国各地のお寺にも伝わっていますが、五智山蓮華寺が最も有名なため、このお寺で盛大に執り行われています。
名前や病名、年齢などを記し、御祈祷後に持ち帰り、3日間に渡って身体の痛い所や悪い所を朝晩きゅうりでさすります。
4日目の朝にそのきゅうりを人が踏まない清浄な場所の土の中に埋めると病気を持ち去ると言われていて、毎年多くの方がご祈祷に訪れていますよ。
日程 | 7月27日(土)・28日(日) |
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時間 | 27日(前夜祭)12:00~20:00 28日(土用の丑)6:00~18:00 |
祈祷料 | 1,000円(きゅうり代込み) |
場所 | 五智山蓮華寺 |
アクセス | 嵐山電鉄 御室仁和寺より徒歩約2分 市バス 仁和寺前より徒歩約2分 JR嵯峨野線 花園より徒歩約20分 |
公式サイト | http://rengezi.com/ |
ほうろく灸祈祷
ほうろく灸祈祷は、土用の丑の日に三宝寺で行われる、頭痛封じ・暑気封じ・中風封じの祈祷です。
ほうろく(焙烙)は素焼きの平たい土なべのこと。呪文を書いたほうろくを頭上にのせ、お灸のもぐさを置いて火をつけて木剣で九字を切ります。悪鬼や邪霊を追い払う、日蓮宗ならではの秘法です。
通常のお灸のように、もぐさを直接肌に置かないので熱さは感じず、小さな子どもでも安心して祈祷が受けられます。
ほうろく祈祷のほか、病封じのきゅうり封じ祈祷、商売繁盛を祈願するあじさい祈祷も併せて行われています。
日程 | 7月27日(土) |
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時間 | 9:00~12:00 |
料金 | ほうろく灸祈祷 2,000円 きゅうり封じ祈祷 1,000円 あじさい祈祷 2,000円 |
場所 | 三宝寺 |
アクセス | JRバス、市バス 三宝寺より徒歩約5分 |
公式サイト | http://www.sanbouji-kyoto.or.jp/ |
御手洗祭
蚕ノ社(かいこのやしろ)では、夏の土用の時期には御手洗祭が行われます。ちなみに、正式名称は木嶋坐天照御魂神社、木嶋神社とも言われます。
境内にある元糺の池に手足をつけるというお祭りで、これを行うとしもやけや脚気などにならないと言い伝えられている無病息災のお祭りです。
水に関連するお祭りなので、避暑として見学するのもおすすめです。映画村にほど近い場所にありますので、観光のコースに組み込むのも良いでしょう。
日程 | 7月28日(日) |
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時間 | 終日 |
料金 | 無料 |
場所 | 蚕ノ社(正式名称:木嶋坐天照御魂神社・木嶋神社) |
アクセス | 京福電車 蚕の社よりすぐ 市バス、京都バス 蚕の社よりすぐ 地下鉄東西線 太秦天神川より徒歩約5分 JR山陰本線 花園より徒歩約7分 |
参考サイト | https://ja.kyoto.travel/tourism/single02.php?category_id=7&tourism_id=290 |
火渡り祭
不動明王像が本尊として祀られている狸谷山不動院で行われる特徴的な祭事の一つに、火渡り祭があげられます。
本堂での護摩法要から火渡り祭は始まり、護摩壇に点火され全ての護摩作法が行われた後、メインイベントである火渡りに移ります。
まずは、狸谷山山伏が火渡りを行います。続いてなんと参詣者も火渡りに参加できるのです。毎年1000名ほどの方が、無病息災のご利益を授かるため火渡りに挑戦されていますよ。
日程 | 7月28日(日) |
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時間 | 19:00~ |
料金 | 500円(要別途入山料500円) |
場所 | 狸谷山不動院 |
アクセス | 市バス 一乗寺下り松町より徒歩約10分 叡山電車 一乗寺より徒歩約15分 |
公式サイト | http://www.tanukidani.com/ |
茅の輪神事
御香宮神社の茅の輪神事も、京都の夏の風物詩のひとつです。
本殿と参殿の間に直径2メートルの茅の輪が飾られ、それをくぐって夏の病気除けを祈るという夏越祓(なごしのはらえ)の神事です。神事のあとは参拝者もくぐることができます。
茅の輪から茅を抜き取って門口に吊るすと、無病息災のご利益があるとも言われています。また、茅の輪を知恵の輪として、知恵をいただくという意味で子供たちの頭に巻くという風習もあります。
日程 | 7月31日(水) |
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時間 | 15:00~、23:00~ |
料金 | 無料 |
場所 | 御香宮神社 |
アクセス | 市バス 御香宮前より徒歩約1分 京阪 伏見桃山より徒歩約5分 近鉄京都線 桃山御陵前より徒歩約5分 JR奈良線 桃山より徒歩約5分 |
公式サイト | https://gokounomiya.kyoto.jp/ |
千日詣り
「火迺要慎(ひのようじん)」と書かれた火除けのお札は、京都では多くの家庭に貼られています。その愛宕神社が最も賑わうのが、7月に行われる千日詣り(千日通夜祭)です。
7月31日の夜に参拝すると、千日分お参りしたのと同じ御利益があるとされるため、多くの参拝者が訪れます。
また3歳までに参拝すると一生火事に遭わないという言い伝えがあるため、子連れでのお参りも少なくありません。
なお、当日夜の表参道は灯りがつくものの、必ず懐中電灯を持参してほしいとのこと。
京都の愛宕神社は全国でおよそ900社に及ぶ愛宕神社の本社として、京都最高峰の霊山である愛宕山上に鎮座しています。険しい道程ですので、心して参加してくださいね。
日程 | 7月31日(水)・8月1日(木) |
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時間 | 終夜参拝可 |
料金 | 無料 |
場所 | 愛宕神社 |
アクセス | 京都バス 清滝より徒歩約120分 ※7月31日 19:00~24:00 京福嵐山駅前~山麓「清滝」までバス10分間隔運転 |
公式サイト | http://atagojinjya.jp/ |
まとめ
京都の7月のイベントや行事をまとめました。ほかにも毎年7~9月に開催されるイベントとして、「京の夏の旅」が地元民を含む多くの人々に親しまれています。
この催し物では、通常は非公開となっている建築物や庭園などの文化財が、期間限定で特別公開されるということもあり、京都の魅力を存分に味わうことができる点が支持されています。
新選組ゆかりの島原に現存する置屋である輪違屋など、重要文化財指定のさまざまな家屋を間近で見て体験する貴重な機会でもあります。
京都ならではの時代を感じさせる優美な建物を見学でき、和の心と穏やかな空間を愉しむことで、より深く文化について学べますね。
その年のテーマに合わせて見学場所を巡るバスツアーも好評ですのでチェックしてみてくださいね。